こんにちは。富山ビリヤード体験スクールのジュンイチプロ🎱です。
レッスンをしていると、生徒さんから「先生はどうしてビリヤードを始めたんですか?」と聞かれることがよくあります。今回はそのご質問にお答えする形で、私自身がどうやってビリヤードの世界にどっぷりとのめり込んでいったのか、その「きっかけ」をじっくりお話ししたいと思います。
これからビリヤードを始めようか迷っている方、始めたばかりで「自分はちゃんと続けられるかな」と不安に思っている方に、少しでも「あ、自分もそうかも」「なんだか自分にもできそう」と思ってもらえたら嬉しいです。少し長くなりますが、お付き合いください。
20歳 ― 友達に連れられて、わけもわからず「楽しい!」

すべての始まりは20歳のとき。友達に「ちょっと暇つぶしに行こうぜ」と連れられて入った、一軒のビリヤード場でした。
正直に言うと、その日の私はルールもセオリーも、マナーすら何ひとつわかっていませんでした。キューの持ち方もぎこちなく、手玉が狙ってもまったく思った方向に飛ばない。今思えば本当にひどいものでした。
でも、ただただ楽しかったんです。球を撞くあのコツンという感触。たまたま狙いがハマって的球がスポンとポケットに吸い込まれていったときの、なんとも言えない快感。理屈なんて何もわからないのに、心の底から「面白い」と感じていました。
そして同時に、もうひとつの感情が芽生えていました。「もっと上手くなりたい。強くなりたい。」たまたま入っただけのはずなのに、帰り道にはもう次にいつ来られるかを考えている自分がいたのです。
23歳 ― NHK教育テレビで「イメージボール」を知る

20歳で出会ってからしばらくは、楽しいながらも自己流のまま。なんとなく撞いて、なんとなく入ったり外れたり。そんな手探りの状態が続いていました。
大きな転機が訪れたのは23歳のときです。当時のNHK教育テレビ(現在のEテレ)で放送されていた、ナインボール世界チャンピオン・高橋邦彦さんのビリヤード番組にたまたま出会ったのです。
世界チャンピオンが画面の中で、いとも簡単に、しかも美しく球を操っていく。その姿に釘付けになりました。そして、その番組で私が初めて知ったのが「イメージボール」という考え方だったのです。
イメージボールとは? ― 勘から理屈へ

ご存じない方のために簡単に説明すると、イメージボールとは、狙った的球をポケットに落とすために「手球を的球のどこに当てればいいのか」を頭の中でイメージするための狙い方の理論です。それまで完全に勘だけで撞いていた私にとって、これは衝撃でした。
「なるほど、ただ闇雲に狙うんじゃない。こうやって理屈で狙うのか!」まさに目からウロコが落ちる思いでした。
そして、ここからが私らしいところなのですが ― 番組を見終わった私は、いてもたってもいられなくなりました。すぐに近くのゲームセンターのビリヤードコーナーへ走ったのです。テレビで覚えたばかりのイメージボールを、その日のうちに、自分の手で確かめずにはいられませんでした。
実際にやってみると、これがまた面白い。今まで勘で外していた球が、理屈で狙うと入る確率が上がる。「学んだことが結果に結びつく」という感覚を初めて味わった瞬間でした。
23歳 ― カラオケ屋のビリヤードコーナーで、プロレッスンとの出会い

同じ23歳の頃の話です。当時はカラオケ屋さんにビリヤードコーナーが併設されているお店も多く、私もよくそこで遊んでいました。
ある日、いつものように一人で球を撞いていたときのことです。お店の方から声をかけられました。なんと、その店ではプロによる無料レッスンや店内大会が定期的に行われていて、「よかったら参加してみませんか?」と誘っていただいたのです。
プロに直接教えてもらえる ― しかも無料で。こんなチャンスを逃す手はありません。私はすぐに飛びつき、レッスンを何度か受講させてもらいました。自己流でやってきた撞き方を、プロの目線で見てもらい、フォームや狙い方を一つひとつ直してもらう。これがどれほど贅沢で、どれほど上達の近道だったか、今になって本当によくわかります。
大会デビュー、そして惨敗

そして、レッスンで自信をつけた私は、満を持して店内大会にも出場しました。結果は……もちろん、負け負けの惨敗です(笑)。
レッスンを受けたとはいえ、まだまだ始めたばかりの身。試合の独特の緊張感の中では、練習通りになんていきません。あっという間に敗退してしまいました。
でも不思議なことに、悔しさよりも「もっと上手くなって、次こそは勝ちたい」という前向きな気持ちのほうがずっと大きかったのです。負けたからこそ、自分に足りないものが見えた。負けたからこそ、火がついた。あの惨敗は、私にとって決してマイナスではなく、むしろ上達への大切な燃料になりました。
SNSのない時代 ― BBS(掲示板)のサークルへ

ここで少し時代背景の話をさせてください。私がビリヤードにのめり込んでいったこの頃は、まだスマートフォンもSNSもない時代でした。今のように、ちょっと検索すれば仲間や練習会がすぐ見つかる、という環境ではなかったのです。
そんな中で私が飛び込んだのが、インターネット黎明期のBBS(電子掲示板)のビリヤードサークルでした。掲示板に書き込みをして、同じ趣味を持つ仲間とつながる。おすすめの球の撞き方を教え合い、練習会の予定を立て、実際に集まって一緒に球を撞く。今思えば、ずいぶんアナログで手間のかかる方法でしたが、それだけにつながった仲間との縁は濃く、私のビリヤード仲間の輪は少しずつ、しかし確実に広がっていきました。
東海地方の公式戦に、出まくる

仲間ができ、腕も上がってくると、いよいよ次のステージへ。私は東海地方のビリヤード公式戦に、とにかく出場しまくるようになりました。
公式戦は、店内大会とは緊張感も実力者のレベルもまるで違います。最初のうちは、やはり負けてばかり。それでも私は出続けました。負けて、悔しがって、家で練習して、また次の試合に出る。その繰り返しです。
強い人の試合を間近で見て盗み、自分の弱点と向き合い、本番のプレッシャーの中で球を撞く。この実戦経験の積み重ねこそが、間違いなく今の自分の土台になっています。教室で生徒さんに教えている内容の多くも、もとをたどればこの頃の「負けながら学んだ経験」が生きているのです。
おわりに ― 「楽しい」と「強くなりたい」があれば、誰でも始められる

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。あらためて振り返ってみると、私のスタートは本当に「友達に連れられて、わけもわからないけど楽しかった」という、ささやかでありふれたものでした。
そこからテレビでイメージボールという理論を知って夢中になり、プロレッスンを受け、大会で負けまくり、SNSもない時代に掲示板で仲間とつながり、公式戦に出続ける ― そうやって一歩ずつ、少しずつ、ビリヤードの奥深い世界へと入っていったのです。
ここで声を大にしてお伝えしたいのは、始めるのに特別な才能なんていらないということです。最初に必要なのは、たったひとつ。「楽しい」という気持ちと、「強くなりたい」という想い、それだけです。あとは、楽しみながら少しずつ続けていけば、誰だって必ず上達していけます。
もしあなたが今、ビリヤードに少しでも興味を持っているなら ― どうか、まずは一歩だけ踏み出してみてください。私がそうだったように、きっと夢中になれるはずです。そしてその大切な第一歩を、富山ビリヤード体験スクールでお手伝いできたなら、これほど嬉しいことはありません。球を撞く楽しさを、一緒に味わいましょう。お会いできるのを楽しみにしています。
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