「コンビを打とうとしたけど外れてしまった」「コンビはなんとなく難しそうで避けてしまう」——そんな悩みを持つビリヤードプレイヤーは多いはずです。
コンビネーションショット(通称:コンビ)は、正しく理解して練習すれば、試合で大きな武器になります。富山ビリヤード体験スクールのジュンイチプロが、ビリヤードのコンビの打ち方・狙い方のコツをわかりやすく解説します。
コンビ(コンビネーションショット)とは?

コンビネーションショット(コンビ)とは、手球(白い球)で第1的球を打ち、その第1的球が第2的球に当たって的球をポケットに入れるショットのことです。2つ以上の球を連続して当てて入れるため、通常のショットよりも難易度が上がります。
9ボールや8ボールなどの実戦ゲームでは、直接狙えない配置になることが多く、そのようなときにコンビを活用することで得点チャンスを生み出せます。コンビを使いこなせるかどうかが、中級者と上級者の差を生む重要な技術のひとつです。
コンビが使われる主な場面
- 狙いたい的球の前に別の球が邪魔をしているとき
- 直接ポケットを狙える角度がないとき
- 相手に難しい配置を残すためのポジション取りとして使うとき
- 9ボールで9番球の前に別の球がある配置のとき
コンビを狙うべき状況・狙わない方がいい状況


コンビを狙うべき状況
コンビを積極的に狙っていい状況は、第1的球と第2的球が近い距離にある配置のときです。2つの球の距離が近いほど、厚みのズレによる誤差が小さくなり、成功率が高まります。また、第2的球がポケットの近くにある場合も狙い目です。
さらに、コンビ以外の選択肢がない場合はもちろん、コンビが最も自然で距離的にも有利な場合も積極的に選びましょう。直線に近い配置(第1的球・第2的球・ポケットがほぼ一直線に並ぶ配置)も成功率が高くなります。
コンビを避けた方がいい状況

- 第1的球と第2的球の距離が遠い:距離が離れるほど、わずかな厚みのズレが大きく影響します
- 角度がきつい配置:鋭角のコンビは計算が難しく、外れたときに手球のコントロールも難しくなります
- 直接入れられる球があるとき:確率の高い直接ショットがあれば、コンビは選ばない方が賢明です
- 試合の大事な局面:練習量が少ないコンビを勝負どころで使うのはリスクが高いです
コンビの基本的な計算方法・角度の考え方
コンビを成功させるためには、「第1的球をどの方向に飛ばすか」を正確に計算することが最重要です。
ステップ1:第2的球のポケット方向を確認する
まず、第2的球をポケットに入れるためのラインを引きます。これは通常のショットと同じ考え方です。「第2的球の中心からポケットの中心に向かうライン」を頭の中でイメージしましょう。
ステップ2:第1的球のどこに当てるかを決める
次に、第2的球を狙ったラインの方向に飛ばすために、第1的球のどの厚みに当てればいいかを計算します。ビリヤードの基本原則として、球が球に当たるとき、2つの球の中心を結んだラインの方向に的球は飛んでいきます(フルヒット時)。つまり、第1的球が第2的球のどこに当たるかによって、第2的球の進む方向が決まります。
ステップ3:ゴーストボール法で狙いを定める
ゴーストボール法は、コンビの狙いを定める最もわかりやすい方法です。第2的球の隣に「架空の球」を置くイメージをして、その架空の球の中心を向くように第1的球を狙います。具体的には、「第2的球がポケットに向かって飛ぶ方向の逆側に、もう1個球があると想像する」ことで、第1的球をどこに当てれば良いかが視覚的にわかります。
コンビを成功させる3つのコツ
コツ① 第1的球の厚みを正確に狙う
コンビで最も大切なのは、第1的球への当て方(厚み)の正確さです。厚みが少しでもズレると、第2的球の方向が大きく変わってしまいます。練習のポイントとして、まず手球と第1的球の距離を近くして、厚みの感覚をつかむ練習から始めましょう。ショット前に必ず「第2的球が向かうべきライン」→「第1的球の当て方」の順でイメージを固めてから構えることが大切です。
コツ② 配置(第1的球と第2的球の並び)を見極める
コンビの成功率は2つの球の並び方で大きく変わります。第1的球・第2的球・ポケットがほぼ直線に並ぶ「ストレートコンビ」は最も成功率が高い配置です。一方、角度がついた配置(カット角度が大きいコンビ)は難易度が上がります。また、第1的球と第2的球の距離が球1〜2個分以内であれば高い成功率が期待できます。距離が離れるほど難易度が上がるため、無理なコンビは避ける判断力も重要なスキルです。
コツ③ 手球のスピードをコントロールする
コンビでは、手球のスピード(強さ)の調整も重要です。基本的にはミディアムスピード(中程度の強さ)で打つことで、コントロールが安定します。強すぎると第1的球への当たりが不安定になり、弱すぎると第2的球の勢いが足りなくなります。
コンビの練習方法(具体的なドリル)
ドリル① 直線コンビの繰り返し練習
最初は最もシンプルなストレートコンビから始めましょう。テーブルの長辺に沿って第1的球と第2的球を一直線に並べ、手球からまっすぐ打ちます。ポケットまでの距離と球の配置を変えながら繰り返すことで、厚みの感覚が身につきます。第1的球と第2的球の距離を球1個分から徐々に離していき、10球連続成功を目標にしましょう。
ドリル② 角度コンビの練習
ストレートコンビがある程度できるようになったら、角度のついたコンビに挑戦します。30度・45度・60度と、角度を変えた配置を作って練習します。外れたときは「どこがズレたか」を必ず分析してから次を打つことで、再現性が高まります。
ドリル③ 実戦型コンビ練習
基本ドリルの次は、実際のゲームで出やすい配置をセットして練習します。9番球の手前に別の球がある9ボールの配置や、8ボールでコンビを使わざるを得ない状況を再現しましょう。また、友人と一緒に「コンビしか使えないルール」でゲームをするのも実戦感覚を養う良い方法です。
実戦でよく出るコンビの配置パターン
パターン① 近距離コンビ
第1的球と第2的球がほぼ接触している(または球1個分以内の距離)配置です。距離が極めて近いため、厚みの誤差が出にくく、最も成功率が高いコンビです。第2的球のポケット方向を確認してから、その方向に向けて第1的球を打つイメージで狙いましょう。
パターン② クッション前コンビ
第2的球がクッション(テーブルの縁)近くにある配置です。クッションに近いほどコーナーポケットやサイドポケットへの角度が作りやすくなります。第2的球の位置とポケットの角度をよく確認して狙いましょう。
パターン③ 縦並びコンビ
第1的球と第2的球がほぼ縦(テーブルの長辺方向)に並ぶ配置です。手球からほぼまっすぐ第1的球を打ち、第2的球をコーナーポケットに落とすコンビです。9ボールの試合でもよく見られる配置で、ぜひ練習しておきましょう。
パターン④ サイドポケット狙いコンビ
第2的球をサイドポケット(テーブル中央の穴)に入れるコンビです。サイドポケットは入射角の計算がシビアなため難易度はやや高めですが、テーブルの中央付近にある球をポケットできる有効なパターンです。第2的球とサイドポケットの位置関係を丁寧に確認してから構えましょう。
ジュンイチプロのワンポイントアドバイス

富山ビリヤード体験スクールのジュンイチプロから、コンビをうまく打つためのアドバイスをお伝えします。
「コンビで一番大切なのは、第2的球を入れることだけ考えること」
初心者の方がコンビを失敗するとき、多くの場合は「手球の動きが気になって第1的球への集中力が散漫になる」ことが原因です。コンビを打つときは、まず第2的球をポケットに入れることだけに集中してください。手球のコントロールはある程度上達してから意識すれば十分です。
「コンビは無理に打たない勇気も大切」
コンビは魅力的なショットですが、無理な配置でコンビに挑戦して外れると、相手に絶好のチャンスを与えてしまいます。「このコンビは確率が低い」と感じたら、セーフティ(守り)の選択肢も積極的に考えましょう。状況判断ができるプレイヤーが最終的には強くなります。
「練習では意図的に難しいコンビも打ってみる」
試合では難しいコンビは避けるべきですが、練習ではあえて難しい角度や距離のコンビに挑戦することで、感覚が磨かれます。失敗を怖がらずに、様々な配置のコンビを繰り返し練習することが上達への近道です。
よくある質問(Q&A)
Q. コンビとキャノンは何が違うの?
A. コンビは手球→第1的球→第2的球という順に当てて第2的球を入れるショットです。キャノンは的球が別の的球に当たることを利用するという意味では似ていますが、日本のビリヤード用語ではコンビネーションショットのことを「コンビ」と呼ぶのが一般的です。
Q. コンビが苦手で全然入らない。どうすれば上手くなる?
A. まずは第1的球と第2的球を近づけた配置で練習することをおすすめします。距離が近いほど誤差が少なく成功しやすいので、成功体験を積むことでコンビの感覚が身につきます。打つ前に「第2的球がどの方向に飛べばポケットに入るか」を必ず確認してから構える習慣をつけましょう。
Q. コンビを打つとき、撞点はどこがいい?
A. ネクストによります。9番コンビ決めてもスクラッチしたら意味がないので手玉コントロールも考えましょう。
Q. コンビで3球以上を連続して当てることはできる?
A. 近ければ可能ですが、難易度が飛躍的に上がります。ほとんどしません。ナインボールではほとんどありません。
3球以上の連続コンビは、各球への当たり方の誤差が累積するため、プロでも慎重に狙います。実戦では2球のコンビを確実に使いこなすことを目標にしましょう。
Q. コンビをマスターするのにどれくらい練習が必要?
A. 個人差はありますが、基本的なコンビの感覚をつかむには週2〜3回、各30分程度のコンビ集中練習を1〜2ヶ月続けるのが目安です。富山ビリヤード体験スクールのレッスンでは、プロが一人ひとりの課題に合わせてコンビの練習メニューをサポートします。
まとめ
今回はビリヤードのコンビ(コンビネーションショット)の打ち方・狙い方のコツをご紹介しました。
- コンビは手球→第1的球→第2的球と当てて入れるショット
- 第1的球と第2的球が近いほど成功率が高い
- 厚みの正確さが最重要ポイント
- 3つのコツ:厚み・配置の見極め・手球のスピードコントロール
- 練習はストレートコンビから始めて徐々に角度をつけていく
- 無理なコンビは打たない判断力も大切
コンビは正しく練習すれば、あなたのビリヤードを大きくレベルアップさせる技術です。富山ビリヤード体験スクールでは、ジュンイチプロがコンビをはじめとする様々なショットを丁寧に指導しています。「コンビをもっと上手くなりたい」「ビリヤードを本格的に習いたい」という方は、ぜひLINEからお気軽にご相談ください!



