Q,手玉と的球のどっちを見て撞けばいいんですか?
A, 断然、的球です!(場面にもよるけど)
この記事では「視線」について分かりやすく説明します。
これは初心者から中級者まで非常によくいただく質問です。
ビリヤードは五感の中でも 視覚を最も酷使するスポーツ。
膨大な情報を“目”で処理しながらプレーするため、どこを見るか(視線の使い方) はシュート率を決定づけるほど重要です。
結論として、
基本は「的球を見ながら撞く」ほうがシュート力が上がります。

本記事では、
- なぜ目標を見ると動作が安定するのか
- 的球を見るメリット
- 手玉を見るべき例外
- プロはどこを見ているのか
を論理的に解説します。
なぜ的球を見るとシュート力が上がるのか?
人間は「目標を見ながら動作する」ほうが正確

ダーツを投げるときは“矢”ではなく“的”を見ます。
サッカーでもシュートの瞬間はゴール方向を見ます。
これは
「狙う対象を視覚で捉えた状態で動くと、精度が圧倒的に上がる」
という脳の仕組みによるもの。
ビリヤードに置き換えると、
最終的に当てたいのは 手玉ではなく「的球の厚み」 です。
そのため、
ショット直前に的球を視界に入れて撞いたほうが、最終精度が高くなりやすい のです。
的球を見て撞く2つのメリット

① 厚み(エイミング)感覚が育つ
的球を見て撞くことで、
「この厚みならこう飛ぶ」というデータが脳に蓄積されていきます。
✔ 厚み判断が早くなる
✔ 同じ配置で迷わなくなる
✔ エイミングが自然と安定する
シュート力のベースとなる能力が身につきます。
ポケットビリヤードは「イレてなんぼ」でもあるので、狙ったイメージボールに正確に手玉を撞き送ってあげれるかはすごく重要です。
厚み・イメージボールについてはこちら
② ヘッドアップを防止できる
ビリヤードのショットミスの大半が ヘッドアップ によるものです。
人間には「すぐ結果を見に行きたくなる」本能があります。
「入ったかな?」「どう転がるかな?」と気になるため、
ショットの瞬間に頭が上がりやすく、
その結果キューが左右にブレてミスが発生します。
しかし、
→ 的球を見たまま撞くと
頭の向きが“的球側”に固定されるため、
結果を追いかけて頭が浮く現象が大幅に減り、安定したインパクトが生まれます。
ただし例外あり:手玉を見るべき場面
基本は的球ですが、以下は 手玉を見たほうが成功率が高い場面 です。
空クッション
撞点精度が重要なので手玉を見る。
撞きづらい姿勢やジャンプショット
球越しのショットやジャンプなどフォームが不安定 → 手玉を見て安定させたほうが良い。
私のジャンプショットは手玉見てます
精密な撞点が必要なショットやブレイクショット
一部のプレイヤーですが引き・押し・横回転を極端に入れるときは、
撞点の確認が優先のため手玉を見る方も居ます。
ブレイクショットも撞点を大事にするプレイヤーは的球ではなく手玉の撞点を見てショットするそうです(プレイヤーによりわかれるところかも)。
プロは必ずしも“的球だけ”を見ていない?
トッププロは経験が長く、視線の使い方が個性によって大きく変わることがあります。
キュー先(先端)を見るプロ
ビリヤードの神様レイズはキュー先を見ているそうです。
→ ストロークの軌道精度を重視するタイプ。
手玉と的球の間を見るプロ

よくナインボールの練習に撞きあってくれていたJPBA藤野プロがこれでした。
的球のイメージボールと手玉の中間あたりをいつも見ているそうです。
まとめ:まずは“的球を見る”を徹底すると入れが劇的に安定する
一般プレイヤーはまず 「的球を見て撞く」基本を身につけるほうが圧倒的に上達が早い です。
- ビリヤードは視覚を酷使するスポーツ
- 人は目標を見ると動作精度が上がる
- 的球を見ると厚みが育つ
- 人間はすぐ結果を見に行きたくなるため、ヘッドアップが起きやすい
- 的球を見ることでヘッドアップを強力に抑制できる
- 手玉を見るべき例外もある
- プロはそれぞれ独自の視線を使っている
もしあなたが
「入れが安定しない」「最後の一球でミスしがち」
と感じているなら、まずは一週間だけ
“的球を見て撞く”スタイルを徹底 してみてください。
シュート率が驚くほど上がるはずです。
実際にレッスンしてほしいよ〜という方は↓御覧ください。
参考文献 ザ・ビリヤードA to Z プラクティス編
古い本ですがビリヤードの神様「エフレン・レイズ」もおすすめするビリヤード解説書。これ以上に詳しい解説書はありません。3部作。
プラクティス編は手玉コントロールや上達のための練習方法が満載です。




